音楽監督の棒振り日記

【棒振り日記】6/20
〜市吹のコンサートが100倍楽しくなるお話し〜 その②

皆さま

その①は読んで頂けましたか?
なに?前回とタイトルが違ってる?!
そんな細かいことを気にするようじゃ、市吹の演奏の音程やリズムのずれも気になってしまうぞ。

さて、僭越ながら私が市吹を指揮し始めて10年が経ちました。
初めは私がまだ高校生の頃でした。(いま何歳だよ。)
ロンドンに留学をしていたので、先ずはイギリスの曲を2曲取り上げてイギリスの風を吹かせてみたいと思います。
スコッチだけよ。

⚫︎「ザ・バンドワゴン」
超人気なイギリスの作曲家、スパークの作品です。
タイトルからもわかるように、「楽隊車」をイメージしています。
この曲はオープニングに演奏しますので、これから始まるコンサートの先頭を行くワクワク感でお楽しみくださいね。

なんと言ってもこの曲、テンポが144!
これが脈拍だと持ってごらんなさい。
ビッグサンダー・マウンテンもびっくりなドキドキとスリリング感。
リハーサルでも、曲が最後まで行くといつも数人が振り落とされていなくなってしまいます。。

皆さまも振り落とされないよう、アクト客席のシートベルト(別売り)をしっかりとお締めくださいね。

⚫︎ナイルの守り
イギリス音楽の2曲目は、アルフォードが作曲をした定番マーチをどうぞ。
でも、どこか憂や哀愁に満ちているんです。
実はこのマーチ、短調なのです。

最初は引き締まった表情で始まりますが、メロディが流れてくると一気に心を掴まれてしまいます。
そしてメロディに絡むユーフォニアムとサックスの対旋律がなんとも泣けてくる。
長調になると活力と輝きを放ち、そうかと思えばクラリネットの深く切ないメロディへと受け継がれていく。

途中、進軍ラッパの音が遠くから聴こえてきますが、市吹の演出にも注目。

そう、この曲は日本人の心に何かグンと惹きつけられるのが人気の秘訣かも。
皆さまにはどう聴こえるでしょうか?
演歌とも違うんですよね〜。

マーチを得意(自称)としている市吹です。かなりこだわりを持って演奏しますので、期待してくださいね。
単調にならないようにしなくちゃ。

(その③に続く。)

チケットのお求めはお早めに。

浜松市民吹奏楽団音楽監督・指揮者
塚本 修也

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