音楽監督の棒振り日記

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2022年2月9日

【棒振り日記】定期演奏会 お礼号 2/9

皆さま
浜松市民吹奏楽団は、2月6日に第44回定期演奏会が無事に開催されました。
厳しい状況でもお越しいただいたお客様と、応援をしていただいたすべての皆さまに私からも感謝とお礼を申し上げます。
2年8ヶ月振りとなった今回の定期は、団員全員が出られなかったこと、編成を半分にしたこと、大ホールから中ホールでの開催、制作を殆ど団員でしたこと、チケットの売り方、感染症対策などなど、市吹にとって乗り越えていくことが多いコンサートでした。
しかし、団員にとっても新しいことへの挑戦もできた意義のあるコンサートになりました。
例年は約90人近い団員での演奏ですが、今回は半分の編成にしての演奏。
さらに曲による乗り降り制も作り、できるだけ密を避けました。
(演奏は濃密に!)
その代わり個人の負担も大きくなるため、演奏者はきっと日々自分と闘っていたことでしょう。
勇気あった演奏に、私からも大きな拍手です!
今回は、舞台での演奏者だけに照明のスポットが当たっていましたが、様々な思いが詰まったまさに奇跡のコンサートになりました。
内容はというと、、
今回のプログラムのコンセプトは、市吹らしくヨーロッパにこだわった内容。
響きの美しいアクトシティ浜松中ホールで、素晴らしい名曲を集めて演奏するにはその反面、やはり難しいものがありました。
美味しいものにはリスクがあるのです!
楽譜はそんなに難しくなくても音楽がかなり高いところにあり、やってもやっても着地点が見つからないリハーサルでしたが、コンサート当日をゴールとしての演奏は、集中力も生まれて今の市吹の最高の出来だったと思います!
『音楽』は、「楽」しみの手前に先ず「音」があります。
せっかくの名曲でもサウンドが良くないと、音楽が全く入ってきません。
今回は特に「音」こだわって、バランスや編成、配置、楽器の指定など難しい要求をしました。
その違いや面白さに発見ができ、市吹にしかない演奏を感じていただけましたら嬉しい限りです。音楽によって、また市吹も成長できました。
ちなみに、、
プログラムパンフの表紙は、市吹と友好関係にあるドイツのバンドの本拠地、マルクグリョーニンゲン市の広場。
コロナでヨーロッパ演奏旅行が延期になったので、早くいきたいな〜と、そんな願いも込めて。
アンコールは、11月に行われた川崎吹奏楽団50回記念の定期演奏会でも演奏された「ツェッペリン伯爵行進曲」。市吹定期前日に158歳になったタイケの作品。
川吹さんとも友好関係にあるので敬意を表し、曲を通して気持ちがつながりました。
お客様のお見送り音楽は、「浜松市歌」。
ヨーロッパ音楽旅行から無事に帰ってきました、という意味でした。
こうして44回目の定期演奏会が開催できたのは、本当に皆さまのおかげです。
ありがとうございました!
そこにエネルギーが集まることができたのは、「音楽」という力のおかげでした。
作曲家の皆さん、ありがとうございました!!
45回目に向けて、また様々な素敵な出会いを期待したいと思います。

音楽監督・指揮
塚本修也

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