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棒振り日記♪⑧

2015.06.14

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 皆さん、こんにちは。
市吹こと浜松市民吹奏楽団 音楽監督 塚本修也です。

 梅雨に入りましたが、市吹も定期演奏会に向けてラストスパートのスイッチが入りました。
昨日から2日間の強化合宿があり、つい先ほど終了しました!


さて今回から、コンサートを100倍楽しむためのお話しをシリーズで掲載していきたいと思います。

今年のテーマは『神』。
とくにプログラム前半は、あたかも教会にいるかのような、そんな雰囲気を作っていきます。

先ず1曲目は、
バッハの『トッカータとフーガニ短調』

やはり教会音楽にバッハは外せません。
タイトルだけ見て、
「私知ってる曲かしら?」
「何だか難しいそうなタイトルだけど、ドレスコードは?」
と思われがちですが、きっと聴いた事があります。

「鼻から牛乳」と言って思い出したそこのあなた!年代がばれていますよ。

バッハはドイツ三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)作曲家の一人でもあり、その中でもちょー人気のあるオルガン曲がこの曲です。

大作曲家の大作をオルガンを使わずに吹奏楽で表現する。
なんとも無謀な挑戦なんでしょう。
しかもコンサートの1曲目に。

あたし、しーらない!

と言っている場合ではないので、リハーサルでは毎週、全体練習時間の約半分をこの曲の練習に費やし、みっちり練習しています。

さて、曲には調性があります。
この曲はニ短調。
「ニ」とはイロハの日本語の事で、ドレミでいうと「レ」の音。
レから始まる音階で、しかもそれが明るい長調ではなく、暗く聴こえる短調。

実はこの調性を使うのは、深い意味があります。

歴史的作曲家は、喜びを表す時は「ニ長調」を使ってきました。まさに生きる喜びです。
その背中合わせの調である短調は、性格的に反対の意味になり「ニ短調」は死を現し、昔から死者のためのミサ曲などは、殆どがこの調です。

教会でオルガンを演奏するにはうってつけの調性で、まるで死者を生き返らせるように荘厳に鳴り響き、イントロから戦慄を覚え運命をたたき付けられるような強烈なインパクトで始まります。

その後はまさに人生を物語るように、苦悩の乗り越え、時には天上に運ばれていくような安らかな気持ちにもなり、感情を揺さ振られます。

バッハはこの作品を通して、何を語りかくているのでしょう。

それは当日に皆さんが感じとって下さい。